研修は、意味がない

いきなりの乱暴なタイトルで驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしこれは、20年近く組織に対する研修をしてきた私が言うのだから
ほぼ間違いありません。

といっても、ダメなのは単発研修です。
外部講師を呼んで2時間だけ話を聞く、
あるいは半日でも一日でも学んで、おしまい。
これは本当に受講者の時間を無駄にしていることに他なりません。
ひいては、会社の生産性を下げている。

たとえば、管理職向けにハラスメント防止研修を企画するとしましょう。
この場合のゴール設定は、受講者がハラスメントに関して理解を深め
部下に望ましいコミュニケーションを取れるようになる、ということでしょう。

これをたった2時間話を聞かせただけで達成しろとは
どだい無理な話です。

では、どんな研修ならいいのか?
それは連続性のある、一定期間続けるものです。

私なら下記のようにします。
1チーム10名~20名ほどのチームを作る。(部署は混じって構いません)
毎月1回集まって2時間ほどの座学を受ける。
講師は、学んだことを現場で実行するような宿題を出す。
次月また全員で集まり、宿題の成果を報告したり
難しかった点を話し合ったり、アドバイスし合ったりする。
そして、次のスキルを学び、また講師はそれに応じた宿題を出す。
受講者は、実際に自分の部下に対して宿題を実行する。

これの繰り返しを半年くらい行えば、一定の効果は出ます。
効果測定としては、研修の前と後で上司の態度や言動に
変化が見られたか、見られたとすればどのように?というアンケートを
受講者の部下に実施します。
例:変化の度合いは、受講前が3点で受講後が8点など、点数でもよい。
聞きたければ、具体的に内容を聞く。

ぜひ御社でも、試してみてください。
時間はかかりますが、そんなに急に人は変われないものです。

急がば廻れ。

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