同一労働同一賃金の本当のねらい

正社員のほうが、契約社員とかエリア限定社員の人たちより給与が高い。
もう、そんな仕組みは撤廃される。
そんなことより、仕事の内容や貢献度で見ましょう、
という考え方が同一労働同一賃金ですね。

我が国において、同一労働同一賃金の導入が遅れた原因は、

・長く働いてくれる人の方が貢献度が高い
・若いうちは給料が安くてもだんだん上がり、退職金もある
・パートより正社員の方が責任が重い
・結婚して辞めていくから、女性だと昇進・昇給をためらう

などの考え方にあります。

これからは、
雇用形態や性別や年齢ではなく、職務内容で賃金が決まる!
日本以外では、すでにそういう動きですから、
グローバル化が進み、海外の優秀な人材を招くには、
益々そうする必要がありますね。

同一労働同一賃金の本当のねらいは
この辺にあると考えています。
猫の目のように変化するマーケットに柔軟に対応するためには、
機動的な人材活用が不可欠となります。

今までのように、ゆ~っくり育てて、いずれ活躍してもらう、
というのでは、間に合わないのです!
同一労働同一賃金の本当のねらいは、
日本や日本企業が生き残るための施策なのです。

ですから、今後、人事部門に求められるのは、
従業員一人ひとりの実力と社内の業務を一覧し、
スピーディーな抜擢・育成に加え、
適材適所の配置・異動・昇進を実現させるテクニックです。

上記の活動を英語で言えば「Talent Management」ですが、
そこにデジタルの助けを借りる日が、
もうそこまで来ているということでしょう。

そして「Talent Management」で大切なことは
今いる人材をどう活かすか、ではなく
経営戦略を実現するために、どのような人材が必要か、
から考えることです。

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