株式会社パルコスペースシステムズ様

禁止事項のみならず、望ましい行動も掲載したハンドブックを制作

人事部1課リーダー:川崎亜矢子様(左)人事部長:加藤香織様(中)人事部1課課長:齋藤富弘様(右)

創立年 1964年6月8日
所在地 東京都渋谷区
拠点 29拠点
事業内容 商業施設の企画・設計・施工・管理、ビルマネジメント
従業員数 1166名

御社の業務内容

総合空間事業のプロフェッショナル集団として、施設・空間に関するお客様の課題を解決する最良のパートナーとなり、企画・設計、管理、制作・施工といった空間創造と、プロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、ビルマネジメントの施設運営の両面から、永続的に施設・空間の価値向上をサポートしています。

プラネットとの出会いと、根岸勢津子の印象

加藤:インターネットでプラネットを見つけて問い合わせをしたところから始まりました。まずはWebで相談を受けてもらうことになり、私も参加してお話を伺いました。根岸さんは、その受け答えから経験の豊富さが感じられ、安心してお任せできるような印象を受けました。そのほかにも面談したコンサルティング会社がありましたが、規模や費用面から考えるとプラネットが当社に合っているような気がして、お願いすることに決めました。

当社の課題

加藤:一時期、ハラスメント事案が増えてしまった時期があり、幹部社員に対しては、研修などを通じて、事案の多さを伝えてはいましたが、研修以外これといった対策をしていませんでした。

川崎:当社は社員数も多いし、雇用形態も様々で、しかも商業施設の中に現場がありますので、なかなか目が行き届かない、情報伝達が難しい、というハラスメントが起きやすい環境ですから、これは何とかしないと、と感じていました。

齋藤:私は、当事者にヒアリングすることもあるのですが、これにかなりの時間を取られてしまうこともあり、人事部門の負担につながっていました。

加藤:被害者側からの誤った思い込みからの通報や、100%加害者が悪いと言い切れない事案もあり、社内ルール・認識の不足を感じておりました。悪気はなくても言い方の問題だったり、望ましいコミュニケーションについても啓発が必要だと感じておりました。

コンサルティング中の話

川崎:コンサルティングのテーマとして、社内配布用のハンドブックを制作することになりましたので、他社の成果物などを見せていただきながらイメージを膨らませていきました。グループの研修として「エモーショナル・コンプライアンス」というものがあり、悪い行為を禁止するよりも、よい行動をとっていこう!という考え方を教えるものです。この考え方を応用して、ハラスメント対策のハンドブックにも、OKパターンを掲載しようということになりました。

齋藤:本部社員、商業施設の設備・警備員、インフォメーション(受付)など、様々な業務の方々にグループインタビューを実施しました。1チーム10名程度で10チーム、合計100名の方に話を聞いた上で当社のルールを作る試みでした。

加藤:結果の一覧表が出来上がると、内容を分析しながら当社のルールを作っていきました。この時点で、NG行為のみならず、どういう行動が望ましいか?を掲載しようという意見が出て、その方向で原稿を書きました。

川崎:根岸さんにご紹介いただいたデザイナーにイメージを伝えると、当社の特徴をとらえた可愛いイラストを提案してくださり、出来上がりが楽しみになりました。

ハンドブックが出来上がってから

齋藤:印刷会社から届いたハンドブックを見たとき、とてもワクワクしました。清掃や警備のスタッフさんが手に取ってくれているところや、ロッカールームに置いてあるところなどを想像して、嬉しくなりましたね。いままで、何かと情報不足であった現場にも、これなら届けられる、という気持ちでした。

川崎:清掃や警備のスタッフの制服が描かれたイラストを見て、すごくオリジナル感が感じられました。

加藤:実は、各現場にハンドブックを配る際に、動画も制作し送りました。数分間の短いものですが、人事部長からのメッセージということで、会社の考え方、ハンドブック制作の背景などを説明したもので、ぜひご覧くださいという気持ちを込めました。また、協力会社の方々にも配布することによって、当社の姿勢を理解していただくことにつながりました。

研修について

加藤:研修は、根岸さんにいくつかお願いしました。一つは役員勉強会で、これはハンドブック完成前だったのですが、インタビューの結果説明もかねて実施しました。やはり時代の流れと共に、以前良かったことが今はNGだということ、頭で理解していても日々の言動に表れていないか、役員と年代の近い根岸さんに話していただくことで、より効果が出たと思います。

川崎:ハンドブックを配布した直後に、役員以下およそ70名を集めた幹部集会で根岸さんに講演してもらったのですが、これが非常に評判が良かったのです。事前にアンケートを取り、ハラスメントに関して困っていること、疑問に感じていることなどを集め、それに答える形でお話しいただけたので、満足度の高い研修になりました。根岸さんの、受講者を飽きさせない話し方はさすがだな、と思いました。

齋藤:その後、全社員向けの動画も作りました。これは誰が見てもいい一般的な内容で、1回あたりおよそ10分間のミニ動画を3回の続き物として撮影し、全社に流しました。これは社内の掲示板に貼りつけてあるので、いつでも見ることができます。

川崎:それから一般社員向けの集合研修も実施したのですが、これはハラスメント防止に加えてフォロワーシップも入れていただき部下としての望ましい行動など学んでもらうことができました。

今後の展望

加藤:数年たったらハンドブックの刷新をしていきたいですね。ハラスメントの種類も増えそうですし、例えば当社では、カスハラなども視野に入れないといけないと思います。

川崎:研修は毎年定期的に実施していきたいです。集合研修以外にも、eラーニングなどパートさんや現場で働く方々が学びやすい形式も検討していきたいです。

齋藤:これまでは、割と年齢や役職が高い人向けの教育研修が多かったのですが、若年層や一般社員向けのものを充実させていく必要を感じています。時代に合ったハラスメント対策を考えていきたいです。

プラネット推薦の言葉

川崎:私たちの課題を丁寧に深堀りし、それに合ったハンドブックや研修を提案してくれたので、大きな納得感が得られました。

齋藤:コンサルティングと研修、両方素晴らしい会社です。

加藤:私は根岸さんの人柄をお勧めしますね。堅過ぎず、柔らか過ぎず、といったバランス感覚が良く、ストレスなくお付き合いできました。コンサルティング終了後は顧問契約を結び、個別案件のご相談や研修の企画など、色々支援してもらっています。役員研修はハンドブック印刷前。インタビュー結果を見ながら勉強会。根岸さんの年代も役員と同年代であり、受け入れ易かったと思っています。

導入事例

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