あなたにとって「活躍」とは?

緊急事態宣言の延長がささやかれ、
なんとも言えない気分の、ここ東京。

オリ・パラの実施も結果が出ないまま引き延ばされ、
ワクチン予約の混乱ばかりが報道されます。
いったい、いつから日本はこんな国になってしまったのか。

私は、経済も、教育も、すべて政治の責任だと考えています。
その点で、与党の責任は大きい。
どうにも膠着した、日本の政治。

3月末に発表されたジェンダーギャップ指数にも、それが表れていますよね。
働き方改革だとか、ダイバーシティだとかいっても、数字は正直です。

男女の収入差で101位
管理職の人数格差で139位
専門職・技術職の格差で105位
国会議員(衆院)の女性比率で140位
閣僚の女性比率で126位

という体たらく。

2018年には「政治分野における男女共同参画推進法」を成立させ
各党に、女性候補を50%以上に、と促しましたが
19年の参院選では30%弱。

これでは、企業内で女性管理職が増えないのもあたりまえで、
もはや「女性管理職を30%に!」は、壊れたテープレコーダーのように
かすれた音を立てて、繰り返されるばかり。
上場企業における女性役員の少なさは、目を覆うばかりです。

メディアでは、若い女性起業家がもてはやされますが、
ほとんどがスタートアップやベンチャーばかりで、
肝心の日本を動かすような大企業の実態は、ご存じの通りです。

あろうことか、その実態を見て
「だって、うちの女性って、出世したがらないんだもん」と、
女性側に責任をなすりつける役員までいる始末。
まったく、つける薬がありません。

いいですか、そう思ってる男性の皆さん!!

あなたがたにとって「活躍」とは、出世競争に勝ち残り
役職を一つでも上げて、わき目も降らずに上を目指すことなのかもしれません。

しかし、私たち女性にとって「活躍」とは、上ではなく
横やナナメの関係をも構築しながら、相談しながら、話し合いながら、
ともに進んでいくことを指すのです。
女性の方が視野や度量が広いのです、むしろ。

この話をしたら、目からウロコが落ちた!といってくださった
東証一部上場の代表取締役(65歳)がおられました。
いやはや。

そもそも「活躍」のイメージが違っているので、
話が食い違うのが当たり前。

もう少し、社内で「活躍」の定義を広げてみませんか。
「男性活躍」という言葉が変なのと同じで、
「女性活躍」という言葉にも違和感を感じるのは私だけでしょうか。

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