中央集権が地方をバカにする

今日は、珍しく歴史の話から。

日本では、明治維新の後、極端な中央集権が行われました。
それまでは、各国の大名が、独自の教育制度や人事制度をもって、
素晴らしい行政システムや、優れた人材を輩出していたのに、
廃藩置県によって、それらは失われてしまった。

中央集権というのは、誠に便利なシステムです。
上意下達でトップが命令したことには、
スピード感を持って、組織全体が従うので
効率よく、間違いなく物事が進みます。

ところが、あまりにもヒエラルキーが充実しすぎてくると、
何が起こるか。

そう、「考えない地方」が生まれるんですね。
助成金ばかりあてにして、自ら動こうとしない自治体。

ん、何かに似ている?
そう!わが国の企業も、このやり方ではないでしょうか。

「うちの社員は、言われたことは間違いなくやるんだけど、
自分で考えないヤツが多いんだよね~」
とは、よく聞く経営者の声です。

でも、社員をそうさせちゃったのは・・・誰かしら??

新規事業を考えよう!
グローバル化やダイバーシティを推進しよう!
と言ったって、

それらは上意下達だと、
なかなか難しいものだっていうことは、
もう、ほとんどの人が気付いているのではないか。

そう考えると、今後のマネジメントを
早急に見直さなくては・・・という考えに至ります。

メンタルヘルス対策も同じこと。

前回のコラムに書いた、
「管理職が、もっと早く不調者のことを、報告してくれればいいのに!」
とお嘆きの前に、

もう少し管理職を、メンタルヘルス対策の当事者として
最初から仲間に入れたらどうかしら、と私は思うんですね。

本社の作ったルールばかりを押しつけたって、
管理職にはそっぽ向かれますよ。

だって、管理職が使いやすいルールじゃなかったり、
現場に即したものじゃなかったりするから。

ではどうしたら、
管理職が協力的に動いてくれるルールが作れるのか、って?

それはまた、次回のお楽しみ。

コラム

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